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「これぞクールジャパン!」忍者の“水遁の術”に165万人驚愕、「丸見えでいいの?」の疑問に本物見せつける

07/11 11:30

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Xで話題を集めた習志野青龍窟 忍道家さんによる「クールジャパン」の写真(@3618Tekubi)

 日本ならではの文化や物事を紹介しているX(旧Twitter)のハッシュタグ「#クールジャパンだと思うものを貼る」。そこで“水遁の術”のごとく、竹筒をシュノーケルのようにして、澄んだ川の中にたたずむ忍者の様子が話題を集めた。「俺の少年心で言えば120%超えの完璧な術です」「野生の忍者」などのコメントが寄せられた。投稿主である「習志野青龍窟 忍道家」こと五十嵐剛(@3618Tekubi)さんに話を聞いた。

【比較画像】どこにいるかわかる? 実はこっちが本物の“水遁の術”!

■話題のハッシュタグをひと捻りしてユーモアをプラス

――「#クールジャパンだと思うものを貼る」のハッシュタグは、五十嵐さん以外にもたくさんの方が投稿され盛り上がっています。こちらの投稿をしようと思ったきっかけは?

「タイムラインでたまたま目についたタグだったのですが、“クールジャパン”というワードをちょっと一捻りしたポストをしようと思いました。クールを『カッコいい』という意味でなく、『涼しい』という意味で捉え、いかにも日本らしいものを“忍者”にしてみました。以前、川で稽古した時のお気に入りの写真が、そのイメージにちょうど良かったので」

――165万件の表示、6万件のいいねと大きな反響がありましたね、感想を聞かせてください。

「たくさんの方に反響をもらえて素直に嬉しいです。忍者の人気を感じるとともに、このご期待に応えるだけのことを、今後もせねばならないのだなという責任も感じました」

――「イメージしてる水遁の術はまさにこれ」「忍んでない」など様々なコメントもついていましたが、印象的だったものはありましたか?

「『忍んでない』と言わてしまうと確かにその通りではあるですが…、本当に忍んでいる写真はただの風景なのであんまり意味がありません。なので百も承知で丸見えの投稿しています(笑)。また、実はこの写真のやり方はマンガなどに登場する俗説なので、伝統的な本当の方法は別にあります。この投稿のリプ欄でも補足解説しているのですが、大半の人はそこまでは見ないですね。『全然忍んでない』というリプライに、この解説したポストを引用して返信をしたら『忍んでいる!』と見直してくれた方がいたのは面白かったです」

――五十嵐さんは普段どのような活動をされていますか?

「『忍道』という伝統的な忍術を学ぶカリキュラムの指導をして、都内で教室を開いています。個人指導や講演依頼なども受け付けています。また、最近ですと映画(仮面ライダー・スーパー戦隊・ウルトラマンなどの特撮シリーズを手がけてきた坂本浩一が監督・脚本を担うアクション映画『英雄傳』)の出演が決まり、その撮影に向けた練習に取り組んでいます」

――今後の活動として取り組んでいきたいことがあれば、教えてください。

「忍者の実像についてはわからないことだらけで、研究するほどに新発見があります。また、頭で知るだけでなく、修行を通じて実際に体現できる必要があります。今回もそうした身体的に裏打ちされたジョークだからこそ話題になったと思っています。日本文化としての忍者が多くの人の心を育むものになってほしいですし、その一端に寄与できれば冥利に尽きます」

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