6月12日に76歳で亡くなった上方落語家・桂ざこばさんの「お別れの会」が21日、大阪市北区のサンケイホールブリーゼで執り行われた。
【写真】温かく見守られながら…桂ざこばさんのお別れ会の祭壇
一部は一般向け、二部は関係者に向けて開かれ、計1000人が偉大な落語家をしのんだ。『テレビ三面記事 ウィークエンダー』『そこまで言って委員会』などテレビでも幅広く活躍したとあって、お笑い芸人、タレント、俳優らが事務所の垣根を越えて集った。大阪だけでなく、東京からの来場や供花も多数あった。
サンケイホールブリーゼ(旧サンケイホール)は、桂米朝一門が独演会に使用してきたホール。出囃子とともに幕が開くと、ステージには祭壇、その横には寄席の高座があった。笑顔のざこばさんが、高くから見守った。献花の時間には、ざこばさんの落語の音声が流れた。
二部では、親交の深かった池乃めだか、なるみが思い出を語り、爆笑と涙を誘った。81歳のめだかは、つえをついで壇上に上がった。吉本と松竹の2社協定時代、出られる劇場がなくなり、桂朝丸を名乗っていた若きざこばさんと毎日のように飲みに連れて行ってもらったという。そして、ざこばさんが「売れたない」と言っていたというガンコなエピソードを披露し、「売れたない言うたのに、ウィークエンダーでえらい売れたな~。あの時の悔しさ(笑)」と語りかけた。
めだかは「ざこばさん、ごめんな。僕のほうが年齢が上で、芸歴では大先輩なのに、朝丸さん、朝丸さんと言って」「ありがとうございました」と、戦友に別れを告げた。
ざこばさんは1947年9月21日、大阪市生まれ。63年、三代目桂米朝さんに入門。桂朝丸時代を経て、88年に二代目桂ざこばを襲名。上方お笑い大賞、上方お笑い大賞、大阪市民表彰受賞などを受賞した。愛を込めた忌憚(きたん)のない物言いで、バラエティー番組などでも幅広く愛された。
桂ざこばさん“最後の高座”1000人爆笑&涙 81歳・池乃めだか「ごめん」「ありがとう」
08/21 19:50
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