【震災7年・鎮魂の祈り】息子がいてくれれば 車に残った缶コーヒー

03/10 08:34

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「息子を思わない日はない」。健一さん愛用のサングラスを手に話す一夫さん=いわき市

 双葉町の佐藤一夫さん(76)=いわき市=の長男で、楢葉郵便局員だった健一さん=当時(41)=を失った。仕事で訪れた浪江町請戸で津波に巻き込まれたとみられる。  「ずいぶん後になって、震災直後に健一が手を振っていたという目撃情報を聞いた。何を訴えたかったのだろうか。」  郵便局員を勤め上げた一夫さん。その背中を見て育った健一さんも大学を卒業後、郵便局員として働き始めた。中通りの局を手始めに、古里の...

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