【震災10年】避難解除半年 大熊町の農業再建、前向きに

09/05 10:45

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「立ち入り規制の緩和は柔軟な対応だったと思う」と話す池田さん。畜産業の本格再開へ和牛を育て続けている=大熊町下野上

 「冷暖房付きの休憩室があり、作業後にはシャワーで汗を流せる。これまでとは負担が格段に違う」。大熊町下野上で黒毛和牛を飼育する兼業農家の池田光秀さん(59)=広野町に避難=は、畜産のための事務所兼休憩所として使っている新築の住宅で額の汗を拭った。  池田さんは会社勤めをしながら妻美喜子さん(62)と2人で和牛を育ててきた。「早朝から作業をした後、会社に行き、帰宅後も休日も牛の世話をした。休みがなく...

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