こんにちは! エミリーです。2023年の終わりが近づいてきましたね。ということは...あと少しでクリスマスです!
フランスでクリスマスは大事な日で、家族にプレゼントをして、みんなで笑いながら一緒にご飯を食べます。日本に住んでいても、家族がチョコが入っている荷物を送ってくれます。ですが、今年はちょっと早めにプレゼントを楽しむことができました。
さぁ、なんでしょうか! 答えは、東京で知り合ったフランス人の友達と、私の両親が大熊町まで足を運んでくれたことです。あぁ~、福島にフランスの風が吹きました。
この友達に会ったのは10年ぶりですが、あちこち回って農園の作業を手伝ってくれました。「10年前の私はどんな人だった?」と思う人がいるかもしれませんね。友達からは「たくさん悩みがあったけど、今は自分の道を見つけてまっすぐ進んでる」と言われました。
その後、私の親がやってきました。3回目の来日で、初めての東北です。
両親は「福島」という言葉だけでいろいろなことが心配で、自分たちの目で娘の生活を見たかったのです。どうしたら安心させられるかな、と思いましたが、いつも通りの一日の流れで、大熊ライフを見てもらうことに決めました。
母は体が強くないので、あちこち回らずにゆっくりしました。近くの富岡町や双葉町、南相馬市やいわき市でミニ観光もしました。
「農園を見たい」とずっと言っていた親を畑に連れて行ったら、「思ったより広い!」とびっくりしていました。2人は、どこにいても鳥の声が聞こえること、自然が多いこと、山の景色がすばらしいことに、心を奪われていました。そこは親子ですね!
一生懸命、作業もしてくれました。木を囲んでいる竹やクズを切って、母は来たときより元気になりました(笑)。
作業中の両親です。私は苗を植えることや畑の形を優先していたので「あとでやろうと思っていたこと」を手伝ってくれて本当に助かりました。お疲れさま!
そして、1カ月がたちました。両親は大熊町をとても気に入り、安心し、娘の生活をイメージすることができたので、フランスに戻る準備を始めました。成田空港まで2人を送って、「来年また会おう」と約束してバイバイしました。
2人は「農園のこれからが楽しみ。写真をたくさん送って!」と応援してくれています。誕生日プレゼントとして親が苗を買ってくれたので、大事に育てます。農園に親の思い出ができて、悲しいよりうれしさと感謝の気持ちがたくさんになりました。この思いで心をいっぱいにし、来年に向かいたいと思っています。
さぁ、来年はどんなサプライズが待っていますか?植えたアイデアの花が咲きますか?
みなさん、すてきな年をお迎えください! では、また来年!
長野に避難した双葉の友達が大熊に来て、ドローンで農園の写真を撮ってくれました。丸い形がよく見えます
エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。