福島県は23日、再編・見直しの検討を進めてきた県内広域路線バスについて、県北地域と県中・県南地域の見直し案を示した。全27路線(地域間幹線系統)のうち4路線の運行経路などを見直し、利用者の利便性向上につなげる。関係者の同意を得た上で国に申請し、来年4月からの運用を目指す。
県庁で開いた県地域公共交通活性化協議会で説明した。大波経由掛田線(福島市、伊達市)、小野線(郡山市、小野町)、南タウン向陽台団地線(郡山市、須賀川市)の3路線については、住民が訪れる機会の多い施設を経由する経路に変更する。
蓬田線(郡山市、平田村)は、一部経路が重複し、人口が集まった地域を経由する東山霊園線(郡山市)と統合することで、沿線の利便性の維持、向上を図る。
これまでの見直しにより輸送量が国の補助要件を満たさない県内の路線は18路線から6路線に減少する。県は来年度以降も路線の再編・見直しを検討する。
