脳卒中について。その57 高次脳機能障害について

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公立藤田総合病院・佐藤昌宏 福島県立医科大学医学部大学院卒業、医学博士号を取得。同大学附属病院から総合南東北病院、福島赤十字病院、原町市立病院等にて勤務し1996(平成8)年4月から公立藤田総合病院脳神経外科。2008年4月より同病院副院長。専門は脳血管障害の診断と外科治療。日本脳神経外科学会専門医・指導医、福島県立医科大学医学部臨床教授

 今回は前回に続き、脳卒中や頭部外傷などの後遺症として、記憶、思考力、注意力、判断力といった人間ならではの高度な脳の働きが低下する高次脳機能障害の治療についてお話しします。  1.高次脳機能障害の治療  高次脳機能障害の治療の基本は、その患者さんの症状に合わせたリハビリテーションを行うことです。高次脳機能障害は残念ながら、この薬を使用すれば劇的に治るというものではありません。脳には一部、脳卒中などで...

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