脳卒中について。その58 脳卒中後の「うつ」

05/01 07:30

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公立藤田総合病院・佐藤昌宏 福島県立医科大学医学部大学院卒業、医学博士号を取得。同大学附属病院から総合南東北病院、福島赤十字病院、原町市立病院等にて勤務し1996(平成8)年4月から公立藤田総合病院脳神経外科。2008年4月より同病院副院長。専門は脳血管障害の診断と外科治療。日本脳神経外科学会専門医・指導医、福島県立医科大学医学部臨床教授

 今回は、前回掲載した高次脳機能障害とは別の精神症状のひとつで、脳卒中後に発症してくる「うつ」についてお話しします。  1.脳卒中後のうつとは  脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を発症した後に、うつ病としての診断基準にあったもののことです。脳卒中後うつは、大うつ病性障害(程度が重いもの)と小うつ病性障害(程度が軽いもの)、その混合とに分類されます。  2.大うつ病性障害、小うつ性障害の分類  脳卒中後に...

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