情景作家と称し、街などをミニチュアにした作品を手がける荒木智さんは、精密でリアルな表現によって人の記憶に語りかける。東日本大震災前の新地町を再現した作品では、被災者から震災前の暮らしや大切な思い出などを聞き、温かい世界をつくり出した ▼荒木さんの持ち味は、パンクしたタイヤや廃車のさびなどの細やかな描写によって生まれる郷愁。ブリキ缶のふたの上にコケや小枝を置いて景色を作る箱庭遊びが創作の原点という...
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