幕末の越後・長岡藩の家老、河井継之助。戊辰戦争で新政府軍に追われ、只見町で最期を遂げた人物は「出処進退」の4文字が人生で最も大切だ―と説いた ▼「進むと出ずるは上の人の助けを要さねばならないが、処(お)ると退くは人の力をからずとも自分でできる」。司馬遼太郎の長編小説「峠」には、30代前半の継之助が藩から大役を依頼された際、「退いて野(や)に処る」とかたくなに断る場面がある。身の処し方は自ら決め...
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