国元と江戸を往復する参勤交代は、二地域居住のはしりと言えなくもない。華やかな動きで人目を引く奴(やっこ)隊の先導で、大勢の家臣らと相応の日数をかけ行き来するのだから、一大事業だった。松江藩の例だと現在の金額で4、5億円ほどかかったという ▼大きな出費だが、実は藩財政を一番圧迫していたのは家臣らが江戸で暮らす費用。大都市の生活を満喫していたようで娯楽費の支出が多かった。仕事の合間に歌舞伎や寄席など...
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