パチパチと玉をはじく音にちなみ「そろばんの日」、語呂合わせで「歯並びの日」、「八」を瓦屋根に見立て「屋根の日」。いずれも日本記念日協会に認定されている、きょう8月8日の記念日だ
▼協会によると、8月8日は1年で最も記念日が多く、現在68件。数字の読み方がいくつもあり、語呂合わせがしやすいのだろう。末広がりの「八」が並ぶ、数字を横にすると無限大のマークになり、永久の広がりを表現できる―なども理由のようだ
▼この縁起が良さそうな日に昨年、仲間入りしたのが「ふくしま桃の日」。JAふくしま未来が県産モモの主力品種「あかつき」の個体番号にちなみ、7月13、26日と8月8日の3日間を登録した
▼JAは記念日を活用し、都道府県別で全国2位の出荷量を誇る産地として全国にアピールする。登録からまだ1年。消費者の認知度は低いものの、今年は首都圏の高級果物店が記念日に合わせ、県産モモを使った特別パフェを提供するなどの取り組みもある
▼県内はあかつきに続き、「まどか」が旬を迎えている。生産者らは連日の厳しい暑さのなか、収穫作業に汗を流す。多くの人に県産のモモを味わってもらい、笑顔が広がる日になってほしい。