人はなぜ、赤の他人を一生懸命応援できるのだろうか―。リオ五輪閉幕後、小川洋子さんが、こんな疑問から始まる随想を書いている。損得抜きで誰かのために祈ったり喜びを自分のものとして共有したりする。そうして他者とつながり合える人とは何なのだろうと ▼小川さんはこんな答えを示す。「人間が地球上の過酷な生存競争を生き延びるため、進化の過程で手に入れた心の働きなのだろう」。大事なのは損得抜きという点。みんな...
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