東京電力福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しを巡り、東電は3日、9月14日にデブリを試験的につかんで持ち上げた際に撮影した動画を公開した。取り出し装置先端の爪形器具で長さ30~40ミリ程度のデブリをつかみ、器具が正常に作動したことを確かめた。
動画は約2分間で、原子炉格納容器底部にデブリなどが散らばっている様子が写っている。14日は器具でつかむ機能を確認したが、デブリは取り出さなかった。
17日には装置先端付近の2台のカメラの映像が確認できなくなり、作業を中断した。その後は装置を格納容器外に引き抜き、原因を調査している。
またカメラの復旧に向けて取り出し装置の電源を3日に入れ直したが、カメラ2台の映像が確認できない状態に変化はなかったと発表した。4日はカメラに供給する電圧を高めて復旧するかを確かめる。