いわき市の中心市街地のにぎわい創出などを目的とした事業「いわきミライカレッジ」に参加している県内外の学生が10日、JRいわき駅前の国道399号に手作りのシーソーやベンチを設置した。学生は「いわきの人に使ってもらうことで、街の活性化につながってほしい」と思いを語った。
市から委託を受けたNPO法人タイラボが運営している新規事業で、県内外の大学生ら9人が夏休みを利用して参加。8月27日~今月11日の日程で商店街関係者や行政の担当者の話を聞いたり街中を歩くなどしながら、歩行者利便増進道路(通称・ほこみち)に指定されている国道399号を居心地よくするためのベンチなどの「ストリートファニチャー」を考えた。
学生は円形のシーソーや巣箱の形をした本棚、磐城平城をモチーフにしたベンチなどを考案。プロの力を借り、木材を加工して作り上げた。
東日本国際大経済経営学部2年の佐々木岳(たける)さん(20)は「『地域を良くしたい』という方々の話を聞いて、僕たちも何かしたいという思いが芽生えた。学生が集まって完成させることができて良かった」と振り返った。