戦国時代の市場を再現する物産イベント「會津十楽」の秋の陣が13日、会津若松市の鶴ケ城本丸北側で始まった。会津で開かれていた自由市をイメージした会場には会津の名物が並び、多くの来場者でにぎわっている。
會津十楽は、城下町の礎を築いた会津領主蒲生氏郷が「楽市」を発展させてつくった「十楽」という制度を再現したもの。市内の多彩な団体でつくるサムライシティプロジェクト実行委員会が主催し、春と秋に実施している。
秋の陣は13~15日と20、21の両日、23日の計6日間。絵ろうそくや会津木綿、会津漆器などの伝統品や、団子やみそおでん、地酒などの飲食物の出店約30店が並ぶ。時間は午前10時~午後4時。20日のみ午前10時~午後5時。
20日、体験型イベント キツネコスプレや抽選
會津十楽秋の陣に合わせ、サムライシティプロジェクト実行委員会は20日午前11時~午後5時、会津若松市の鶴ケ城本丸などで体験型イベント「会津白狐(しろぎつね)伝説」を開く。キツネのコスプレーヤーが集まり、キツネパフォーマーによるショーやちょうちん行列などを繰り広げる。
会津には、田中稲荷を参拝した殿様の夢に白いキツネが現れ、翌朝雪上に残されたキツネの足跡に基づいて鶴ケ城がつくられたという伝説がある。イベントはこの伝説にちなんで企画された。
會津十楽の会場には多くのコスプレーヤーが登場し、このうちの3体は「化け狐」となっている。「化け狐さんですか?」とこっそり尋ねて当たれば札を入手でき、札が3枚そろうと景品の当たる抽選ができる。ステージイベントや顔に彩色を施す狐ペイントのブースもある。午後4時半から、五穀豊穣(ほうじょう)の女神を先頭にしたちょうちん行列「稲荷のお帰り」が行われる。問い合わせは同実行委(メールsamurai@aizunpo.or.jp)へ。