福島県浪江町は、福島国際研究教育機構(エフレイ)と隣接する川添産業団地の整備、JR浪江駅周辺の開発を見据え、町道「アクセス道路(仮称)」を整備する方針を固めた。周辺の交通の円滑化と安全確保を図る狙いがある。地権者交渉や用地取得を進めた上で、早ければ2027年度に着工し、30年度の整備完了を目指す。
24日の町議会全員協議会で示した。道路を整備するのは2区間で【地図】の通り。エフレイや川添産業団地の整備予定地西側では国道114号に接続する町道(延長約1キロ)を浪江中跡地に新設する。県道落合浪江線と国道114号をつなぐ約2キロの区間では町道の幅員の拡張工事を進める。
2区間ともに片側1車線とし、大型車両も通れる幅員を確保する方針。併せて歩道整備や交差点の機能性向上も図る。町は、エフレイが順次稼働を予定している30年度までに、町道の整備も完了させたい考えだ。
浪江駅西側では、国道114号に通じる道路状況やエフレイ周辺で道幅が狭い区間の改善が課題となっていた。駅東側と合わせた周辺一帯のまちづくりの活性化が期待される。
