富岡町上手岡の農家遠藤正彦さん(55)方で露地栽培したレモンが収穫期を迎えている。約200個の収穫を見込んでおり、8日に同町文化交流センター「学びの森」で開かれる町の伝統行事「富岡えびす講市」で初めて販売する。
町の特産品化を目指し、2020年から農薬不使用で栽培を始めた。近隣の広野町はミカン、楢葉町はユズが特産品のため、同じかんきつ類のレモンを選んだ。「リスボン」や「璃の香(りのか)」など約20本を栽培し、ようやく販売にこぎ着けた。
露地栽培の北限は北関東とされる。遠藤さんは「越冬が難しいため栽培には工夫が必要だ。降霜前に収穫するためグリーンレモンになるが、酸味や香りは十分。町の特産品となるよう名称を考えている」と語った。1個200円。
