スーパー最大手のイオンが、グループ19社計約4千店舗で21日以降順次、買い物の記録をスマートフォンで受け取れる「電子レシート」を導入することが13日、分かった。顧客の利便性を高め、専用アプリの利用者を増やして「イオン経済圏」形成を図る。イオンによると、小売業での電子レシート導入で最大規模とみられる。
グループ共通の専用アプリ「iAEON(」に、21日に電子レシート機能を追加する。総合スーパー「イオン」やダイエーなど18社で同日から利用できる。残る小型スーパー「まいばすけっと」では夏の間に使えるようにする。
紙と同じ内容、デザインのレシートがスマホのアプリ上で確認できる。顧客は買い物の履歴を管理しやすくなり、返品も円滑になる利点があるという。紙の使用量削減につながり、環境保全の効果もあるとした。
イオンはダイエー浦安駅前店(千葉県浦安市)などで、先行して電子レシートを発行していた。レジシステムやアプリの統合も進めており、購入傾向をつかんでクーポンを発行するなど、グループ全体の販売戦略に生かす。