【ファサーノ共同】岸田文雄首相は13日午後(日本時間同日深夜)、訪問先のイタリア南部プーリア州ファサーノでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。ロシアの侵攻を受ける同国への支援を明確化した協力協定に署名。安全保障・防衛分野の協力に関し「日本の憲法上および法律上の要件と規則に従う」と明記し、殺傷能力のない防衛装備品供与や負傷したウクライナ兵の治療などに限定した。
首相とゼレンスキー氏の対面による正式会談は、昨年5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)以来。
日ウクライナ協定では、人道、復旧・復興分野の支援として、地雷やがれき除去、生活再建、経済復興、産業の高度化に積極的に貢献すると盛り込んだ。ウクライナ側も司法改革、汚職対策といった国内改革に取り組むとした。