【ニューヨーク共同】米電気自動車(EV)大手テスラは13日、定時株主総会を開き、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対する560億ドル(約8兆8千億円)規模の報酬パッケージ案を賛成多数で承認した。ロイター通信によると、米企業のCEO報酬として史上最高額という。
報酬パッケージを巡っては、EV販売の鈍化などを背景にテスラの業績に陰りがみられる中、巨額過ぎるとして大手の議決権行使助言会社などが反対を表明していた。同社の法人登記を、東部デラウェア州から本社のある南部テキサス州に移転する提案も、この日の総会で承認された。
承認が決まった後、会場でマイクを握ったマスク氏は「私は最終的には結果を出す」と強調し、今後の事業展開に自信をのぞかせた。
マスク氏の報酬パッケージは成果連動型で、給与などでなくストックオプション(自社株購入権)を得られる仕組み。米メディアによると、テスラの時価総額が2018年からの10年間で6500億ドルに達することを前提に設定されていた。