山陰地方と岡山県を結ぶ特急「やくも」の車両「381系」のラストランを記念するイベントがJR米子駅(鳥取県米子市)などで14日開かれ、鉄道ファンらが引退を惜しんだ。15日午前で定期運行を終え、旧国鉄時代からの歴史に幕を下ろす。
JR西日本の職員らは、米子駅で下車したやくもの乗客に記念乗車証や、車両がプリントされたうちわを配った。受け取った愛知県一宮市の会社員浅川直澄さん(20)は「旧国鉄型の車両と車窓からの景色が魅力。乗れなくなるのは寂しい」と話した。
「381系」は1982年にやくもに導入され、クリーム色に赤い線の入った「国鉄色」を復元した車両などが人気だった。