【ビュルゲンシュトック、キーウ共同】ウクライナ提唱の和平案を協議する「世界平和サミット」を主催するスイス政府は14日、サミットに計100の国や国際機関が代表を送り、うち57カ国は首脳級が出席すると発表した。中部ビュルゲンシュトックで15~16日に開かれる。ロシアは招待されず、中国は欠席、インドは首脳を送らなかった。ウクライナ侵攻を巡る世界の分断が浮き彫りになった。
出席するのはウクライナのゼレンスキー大統領、先進7カ国(G7)では日本の岸田文雄首相、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、米国のハリス副大統領ら。
「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国ではブラジルがオブザーバー参加、南アフリカやインドネシアなどは使節を送るにとどめた。インドのモディ首相はG7サミットに招待され、スイスの隣国イタリアを訪問したが、世界平和サミット出席は見送った。
ウクライナは幅広く首脳の参加を呼びかけたが、ロシアが各国に参加を拒むよう圧力をかけた。中国はブラジルと共に政治解決に向けた独自案を示した。