任期満了に伴う沖縄県議選(定数48)は16日投開票され、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を容認する候補が過半数を得るのは厳しい情勢となっている。政府が移設工事を進める中でも、移設反対の民意が根強いことが示された形だ。反対派には知事不支持派の公明党も含まれる。知事支持派と不支持派は過半数獲得へ競り合っている。深夜には大勢が判明する見通し。
16日午後10時40分現在、移設反対派9人、容認派8人が当選を確実にした。
県議選は全13選挙区に計75人が立候補し、無投票の石垣市(定数2)を除く12選挙区で73人が46議席を争った。内訳は知事支持派が立憲民主、共産、社民各党など計33人。不支持派が自民、公明両党など計32人。中立が無所属など計8人。辺野古反対は無投票当選も含め計40人。
改選前勢力は、知事支持派と不支持派が24議席ずつで同数。不支持派の議長は採決に加わらないため、支持派が議会運営で主導権を握ってきた。辺野古反対勢力は過半数を占めていた。