【北京共同】中国商務省は17日、欧州連合(EU)から輸入している豚肉と関連製品に関し、反ダンピング(不当廉売)調査を始めたと発表した。不当だと判断すれば、関税を引き上げるなどの措置が取られる可能性がある。EUが7月から中国製EVに追加関税を課すことへの対抗措置とみられる。
中国商務省の何亜東報道官は13日の記者会見で、豚肉製品の不当廉売に関し「(国内産業からの求めがあれば)法律に基づき調査を実施する」と表明していた。EU産の乳製品についても補助金に関する調査が取り沙汰されている。
中国税関総署によると、昨年の中国による豚肉輸入に占めるEU産は金額ベースで約5割。