独創的な詩作や朗読パフォーマンスで国際的にも活躍した詩人の白石かずこ(しらいし・かずこ、本名嘉寿子=かずこ)さんが14日、心不全のため東京都の自宅で死去した。93歳。カナダ生まれ。葬儀・告別式は親族のみで行う。喪主は夫菱沼真彦(ひしぬま・のぶひこ)さん。後日、お別れの会を開く。
早稲田大在学中に第1詩集「卵のふる街」を発表。「聖なる淫者の季節」(H氏賞)で注目を集めた。
自由で実験的な詩作を展開。従来の詩壇の枠にとらわれない積極的な活動で、女性詩人の先駆者となった。歴程賞や高見順賞、晩翠賞なども受賞した。