衛星利用測位システム(GPS)機器を付けた救命胴衣を東京の災害支援会社「ガーディアン72」が開発し、宮城県南三陸町で20日、完成発表会が開かれた。津波から逃げ遅れる懸念がある高齢者施設や病院での使用を想定しており、位置情報を警察や海上保安庁が把握して迅速な救助につなげる狙いだ。
フード部分にGPS機器が入っており、同町沖で繰り返した実証実験では、遭難者の緯度と経度を詳細に特定して素早い救助につながった。
既存の救命胴衣と一緒に使えるフード部分も発売。津波だけでなく海難事故での使用も見通している。7月20日から専用サイトで予約を受け付け、来年5月に正式運用を始める予定だ。