【ワシントン共同】カービー米大統領補佐官は20日の記者会見で、地対空ミサイルシステム「パトリオット」や他のミサイルをウクライナに優先的に引き渡すため、供与計画を見直すと発表した。ロシアによる侵攻が続く中、喫緊の課題となっている防空態勢の強化を急ぐが、既に決定している他国への供与には遅れが生じる見通し。
カービー氏は「困難だが必要な決断」だとし、供与時期が遅れる国々には既に説明したと語った。計画見直しに伴う最初の防空ミサイルを数週間内にウクライナに送るとの見通しを示した。
パレスチナ自治区ガザに侵攻を続けるイスラエルや、中国の軍事圧力を受ける台湾への武器供与計画に影響はないとも述べた。