小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡る健康被害の原因物質特定に関し、武見敬三厚生労働相は21日の記者会見で「早ければ今年の秋と考えている」との見通しを示した。製品原料から検出された「プベルル酸」は腎臓への毒性を確認したが、他の2物質についても「動物実験に向け構造特定を進めている」と述べた。
厚労省は5月末、原料ロットから検出された未想定の3物質が、いずれも工場での青カビの混入でつくられたとみられると公表。プベルル酸についてはラットに7日間投与する実験で腎臓に障害を引き起こしたことを確認したと明らかにし、他の2物質の検証も進める方針を示した。