東大で21日、検討が進む授業料値上げを巡り、藤井輝夫学長と学生がオンラインで対話する催しが開かれた。参加者によると、藤井氏は増収分を大学のグローバル化やデジタル化の促進などに充てる方針を示したが、学生からは検討プロセスが不透明などとして反対意見が相次いだ。
東大の現在の授業料は、文部科学省令が定める標準額の年53万5800円で、約20年変わっていない。
参加者によると藤井氏は、約10万円の値上げを検討していると説明。理由として、国からの運営費交付金の減少を挙げた。最終判断の時期に関しては明言しなかった。
学生からは、家庭事情で親から学費を出してもらえない人もいるとの声が上がった。