2016年の熊本地震で被災した国の重要文化財で、江戸時代に建てられた熊本県大津町の「江藤家住宅」が約7年間に及ぶ復旧工事を終え、22日、式典が開かれた。坂本哲志農相ら関係者約100人が参加。坂本氏は「江藤家からの学びを次の世代にも受け継ぎたい」と述べた。
大津町などによると、江藤家住宅は江戸時代に建てられた在御家人(郷士)の邸宅で、約6千平方メートルの広さがある。母屋には豪華な彫刻や絵画が施され、意匠的に優れた座敷や複雑な外観を有し、豪農と武家屋敷の特徴を併せ持つ。
石垣や水路など江戸時代末期の姿が良好に保全されていると評価され、05年に国の重文に指定された。