【ロンドン共同】英国で7月4日に実施される下院総選挙まで1週間余り。英政治学者らの間では、世論調査が予測するようにスナク首相率いる与党保守党が敗退し、スターマー党首の最大野党労働党が政権を奪還する可能性が高いとの見方が広がっている。
総選挙は秋ごろとの観測があったが、スナク氏は7月の実施を決断した。景気回復の兆しが見えたタイミングを狙ったとみられるが、ブルネル大のジャスティン・フィッシャー教授(政治学)は「保守党は選挙戦への準備が不十分で、労働党の方がはるかに整っていた」と指摘する。
保守党は支持率低迷から抜け出せず「回復の見通しはない」と予測した。