水産庁は25日、太平洋クロマグロの資源管理を話し合う7月の国際会議に向け、大型魚の漁獲枠を2・31倍に増やすことを提案したと発表した。資源への影響が大きい小型魚は30%増とした。資源量が回復傾向にあることを踏まえた提案で、実現すれば日本の枠も増える見通しだ。
全体の増枠幅は大型魚で約9970トン、小型魚で約1420トン分に相当する。国際機関の試算によれば、資源量の目標を60%の確率で維持できる水準だ。ただ厳格な資源管理を求める国もあり、日本の提案通りに各国が合意するかどうかは見通せない。
クロマグロは高級すしネタや刺し身として人気が高い。