【ナイロビ共同】ケニアの首都ナイロビで25日、増税法案に反対するデモ隊の一部が警察の封鎖を突破し、議会の敷地内に突入した。AP通信が報じた。敷地内の建物が燃え、議員らが避難する事態となっている。ロイター通信によると、警察の発砲などで少なくとも5人が死亡し、多数の負傷者が出ている。
ケニアでは物価高騰で市民生活が圧迫される中、財政の改善を目的とする政府の増税法案に反発が高まっていた。アフリカでは比較的政情が安定しているケニアで、デモ隊の議会突入が発生するのは異例。
議会では25日に法案の採決が行われた。ロイターなどによると、警察は催涙ガス弾や放水でデモ隊を鎮圧しようとしたが、一部の若者が暴徒化し、法案可決直後に敷地内に侵入した。