【エルサレム、ワシントン共同】イスラエルのガラント国防相は26日、ワシントンでサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談した。サリバン氏はイスラエル軍とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの本格戦闘を防ぐ考えを強調。ロイター通信によると、米側はガラント氏に一部の爆弾の供与停止を続けると伝達した。
訪米したガラント氏は24日以降、ブリンケン国務長官やオースティン国防長官とも会談した。ホワイトハウスによると、サリバン氏は会談で、ヒズボラの脅威に対して米国がイスラエルを支援する決意は揺るがないと指摘。レバノン・イスラエル国境の緊張を緩和し、避難した市民が帰還できるようにする方策も協議した。
バイデン政権はパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻計画に反対し、5月に一部の爆弾の供与停止を表明した。爆弾が対ヒズボラの戦闘に使われることも懸念しているとみられる。
一方、ガラント氏は26日、米国からの武器供与に関し「大きな進展があり、障害はなくなった」とする声明を発表した。