「大曲の花火」で全国的に知られる秋田県大仙市の花火会社4社がチームを組み7月、カナダで開催の「モントリオール国際花火競技大会」に日本代表として初出場する。世界で最も権威があるとされる同大会。日本は1985年以来、金賞受賞歴がない。日本の花火の高い技術と芸術性をアピールするため、目指すは世界一の栄冠だ。
大会は毎年6月から8月にかけて行われ、各国の花火師が1カ国約30分の制限時間で腕を競う。38回目となる今年は6カ国が参加し、日本は7月4日夜(日本時間5日)にトップバッターとして約4600発を打ち上げる。
日本の4社は、豊かな色彩で魅了する「グラデーション」や、スマイルマークなど特定の形を表現する「型物」などそれぞれ得意な花火で挑戦。「スター・ウォーズ」などの映画音楽に合わせて披露する予定だ。
4社の一つ「響屋大曲煙火」の斎藤健太郎社長は「質の高さで勝負し、金賞を目指す」と意気込む。同社によると、輸出の手続きが複雑な上、資金面でもハードルが高いため日本の花火を海外で披露する機会は少ない。