福岡の夏を彩る伝統行事「博多祇園山笠」の飾り山笠と呼ばれる山車に神様を招き入れる神事「御神入れ」が30日、福岡市博多区の櫛田神社で行われた。7月1日からの一般公開を前に、博多祇園山笠振興会の武田忠也会長は「安全安心に気を引き締めたい」と語った。
今年は趣向を凝らした計13基の飾り山笠が市内各所で展示される。
このうち櫛田神社の飾り山笠は、正面側の「表」で「源平合戦・屋島の戦い」の名場面を表現した。「見送り」と呼ばれる裏側は江戸時代に流行した「鯰絵」がテーマ。「大鯰が暴れると地震が起こる」という民間信仰をモチーフとし「能登半島地震のようなことが再び起きないように」という願いを込めた。