トヨタ自動車グループの豊田合成は、ケーブルを使わずに数メートル先にあるスマートフォンなどの電子機器を充電できる無線給電システムを、一般の顧客に体験してもらう実証を始めた。愛知県みよし市で8月以降に販売が始まる予定の分譲住宅地で実施しており、来場者から集めた声を基に改良を重ね、2026年ごろの市場投入を目指す。
機器は米スタートアップのオシアと共同開発。送電機から電波を発し、電子機器に取り付けた受電機まで届くと電力に変換されて充電が始まる。
実証はトヨタホームが手がける分譲地「ザ・フォレスト・アベニュー」の集会施設で行っている。住宅を購入した住民も自分のスマホなどを充電できる。