中小企業の社員や家族が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は5日、2023年度の決算は4662億円の黒字見込みだと発表した。前年度から343億円増えた。賃上げにより保険料収入が増加したためで、黒字は14年連続。
全体の収入は前年度比2・7%増の11兆6104億円、支出は2・5%増の11兆1442億円。
支出では、協会けんぽが医療費の患者負担分以外を賄う医療給付費が1819億円増の6兆4542億円で、前年度に続き過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症の流行によって減少していたインフルエンザなどの呼吸器系疾患の患者が増え、1人当たりの給付費が4・1%増えたことが影響した。