札幌市立の中学校に通っていた1年生の女子生徒が2021年、いじめを受け自殺したのは、学校が問題を把握していたのに対応を怠ったためだとして、生徒の両親が5日、札幌市に計約6480万円の損害賠償を求め、札幌地裁に提訴した。
訴状によると、女子生徒は市立小5年の頃から、同学年の2人に仲間はずれにされるなどのいじめを受け、うつ病を発症。担任に被害を訴えても取り合ってもらえなかった。中学校のアンケートでも被害を訴えたが、学校は2人の指導をして解消したと判断し、継続的なケアを怠った。
市教育委員会は「訴状が届いたら内容を確認し、対応を検討したい」とコメントした。