海外の承認薬が日本で実用化されない「ドラッグロス」解消に向け、厚生労働省は5日、日本で開発に着手されていない未承認薬について、製薬会社への開発要請などを加速化させる仕組みの導入を決めた。
現時点でそうした未承認薬は86品目ある。希少疾患や小児の薬が中心で、海外ベンチャー企業が手がけているものが多い。患者数が少なく、採算性が乏しいことが開発されない理由とみられる。
これまで厚労省は未承認薬について、学会や患者会などから要望があれば「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で議論してきた。
今回、ドラッグロスの早期解消を目指し、学会などの要望を待たずに86品目を検討会議に諮る。