米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する市民らが、埋め立て工事現場に隣接する米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを始めてから7日で10年となるのを前に、移設計画への反対を訴える集会が6日、ゲート前で開かれた。玉城デニー知事はメッセージを寄せ、相次ぐ米兵による性的暴行事件について「まさにゆゆしき事態で、激しい怒りを覚える」と訴えた。
玉城氏はメッセージで、米兵の性的暴行事件に関し、政府から県へ連絡がなかったことについて「再発防止や住民の安全確保の観点から大きな問題だ」と指摘。情報共有に向け、関係機関と連携を進めていくとした。
午前10時40分ごろ、参加者らはゲート近くで「辺野古に基地はいらない」「人権じゅうりん、性暴力許さないぞ」とシュプレヒコール。シュワブのフェンスを囲むように「人間の鎖」をつくった。
周辺には「少女の尊厳を踏みにじるな」「米兵の事件を許さない」といったプラカードが掲げられた。