海上自衛隊の複数の護衛艦で特定秘密のずさんな運用が確認されている問題で、衆院が近く情報監視審査会を開き、防衛省から事案の報告を受ける方向で調整に入った。その上で、額賀福志郎衆院議長を通じて木原稔防衛相に対し、情報保全体制の改善を勧告する見通しだ。複数の関係者が8日、明らかにした。
国会法に基づく措置で、参院でも同様の対応を取るとみられる。情報監視審査会は2014年施行の特定秘密保護法に基づき、秘密指定の妥当性などをチェックするため衆参両院に設置された。
衆参の審査会は23年1~2月、海自の1等海佐が特定秘密をOBの元海将に漏らした問題を巡り、情報保全体制の改善を求める初の勧告をした。