岸田文雄首相は14日、米国のトランプ前大統領の暗殺未遂事件に関し「民主主義に挑戦する暴力には毅然と立ち向かわなければならない。トランプ氏の一刻も早い回復をお祈りする」とX(旧ツイッター)に投稿した。自民党の稲田朋美幹事長代理は、2022年7月に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件に触れ、政治家への抗議が過激化していると指摘した。
自民の茂木敏充幹事長はXで「いかなる事情があっても暴力に訴えることは決して許されない。強く非難する」と強調した。稲田氏はNHK番組で「選挙の公正性や安全の土台自体を守れない事態だ」と懸念を示した。
公明党の山口那津男代表は訪問先のカンボジアで記者団の取材に応じ、暴力による妨害行為を批判。「選挙が公正、安全に行われることを、世界の皆さんと協力しながら進めたい」と述べた。
立憲民主党の泉健太代表は「トランプ氏と事件で命を落とされた方に、お見舞い申し上げる」と語った。「民主主義において絶対に許されない行為で、重大な懸念と抗議の意を示したい」とも訴えた。和歌山市で記者団の質問に答えた。