自転車事故時にヘルメットを着用していたため助かった女性の実体験を基にした啓発動画を警視庁が作成し、本部庁舎で13日に披露した。同庁によると昨年までの5年間で、都内での自転車事故のうち未着用者の死亡率は着用者より約2・7倍高かったといい、日下真一交通部長は「正しく着用することが、被害軽減に必要不可欠だ」と訴えた。
女性は昨年7月、自転車で帰宅中に信号のない交差点で車にひかれ重傷を負った。頭部のダメージは少なく、捜査に当たった警察官は動画内で「約15mはね飛ばされ、(ヘルメットがなかったら)死んでいた」と説明。女性は「ヘルメットは家族の安心にもつながる」と話した。