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ガザ2カ月半ぶり物資搬入 国連「限定的」と批判

2025/05/20 06:05

 19日、イスラエル軍によるガザ南部ハンユニスからの退避要求を受け、移動する人々(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は19日、パレスチナ自治区ガザに人道支援物資を積んだトラック5台が入ったと発表した。ガザへの物資搬入はイスラエルが3月2日に停止して以降初めてで、約2カ月半ぶり。国連人道問題調整室(OCHA)のフレッチャー室長によると、トラック9台の入域が許可されたが、供給は「限定的だ」と批判し、増やすよう求めた。

 イスラエル首相府が18日に支援物資搬入の再開を発表していた。ネタニヤフ首相は19日、搬入する物資の量について「最低限になる」と説明。トラックは子ども用の栄養補助食品などを積み、ガザ最南部ケレムシャローム検問所から入った。

 ガザ当局は「トラック9台分は最低限をはるかに下回っている」と非難し、1日当たりトラック500台分の支援物資と50台分の燃料が必要だと訴えた。フレッチャー氏も、ガザに物資を搬入する複数のルートの確立をイスラエルに求めた。

 地元メディアによると、イスラエル政府の複数の閣僚は物資搬入の再開に反対したが、トランプ米政権の圧力を受け、ネタニヤフ氏が決めた。

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