トランプ政権がＬＡ市を提訴　不法移民対策を妨害と

　【ロサンゼルス共同】トランプ米政権は６月３０日、西部カリフォルニア州ロサンゼルス市が政権の不法移民対策を妨害しているとして、違法性の確認を求め同州の連邦地裁に提訴した。市が対策への協力を拒否したことで政権に抗議するデモ参加者の一部が暴徒化し、略奪や破壊行為が発生したと主張している。

　抗議デモは政権によるロサンゼルスでの不法移民摘発を機に６日に始まり、政権が派遣した州兵が現場に展開した８日、数千人規模に拡大。一部のデモ参加者が暴徒化し、車両に火を放つなどした。ロサンゼルスのバス市長やニューサム州知事は政権による軍動員が事態を悪化させたと批判している。