【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは2日、パレスチナ自治区ガザの停戦案を仲介国から受け取り、検討していると表明した。トランプ米大統領はイスラエルが60日間の停戦実現に向けた条件に「同意」したと主張し、ハマスの対応が焦点となっている。イスラエル政府は公式な立場を明らかにしておらず、閣内で停戦合意の賛否を巡り対立があるもようだ。
イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ首相は3日に閣議を開き、停戦案を協議する見通し。ネタニヤフ氏とカッツ国防相は非公開の協議で支持を表明したと報じられるが、極右のベングビール国家治安相とスモトリッチ財務相は停戦合意の阻止に向けた協力を話し合ったとされ、意見が割れているとみられる。
ネタニヤフ氏は2日、中部アシュケロンでの会合で「ハマスはもはや存在しない。人質全員を奪還する」と強調。「われわれには大きな機会がある。これを逃さない」とも語り、交渉に前向きな姿勢をうかがわせた。
ネタニヤフ氏は7日に米ホワイトハウスでトランプ氏と会談し、ガザやイラン情勢を話し合う。