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南ア連立政権の「離脱も選択肢」 発足1年、白人主体第2党

2025/07/04 18:20

 南アフリカ・ケープタウンでインタビューに応じる民主同盟(DA)のスティーンヘイゼン党首(共同)

 【ヨハネスブルク共同】南アフリカ連立政権に加わる白人主体の議会第2党、民主同盟(DA)のスティーンヘイゼン党首が4日までに、南西部ケープタウンで共同通信のインタビューに応じた。第1党で連立相手のアフリカ民族会議(ANC)内で汚職がまん延していると批判し、対策が進まなければ「連立離脱も選択肢だ」と警告した。

 南アは主要新興国でつくるBRICSの一角。3日で発足から1年がたった連立政権内で摩擦が激しくなっている。

 スティーンヘイゼン氏は、連立政権が崩壊すればANCが反資本主義的な急進派野党との連携に転換する恐れがあり「経済の混乱」につながると懸念を表明。現段階では連立が「最善の方策」だとして政権内にとどまる意向を示した。

 DAは市場経済を重視し、スティーンヘイゼン氏は連立政権で農相を務める。8月に横浜市で開かれるアフリカ開発会議(TICAD)を巡り、日本の対アフリカ支援に謝意を表明。アフリカは「援助への依存を減らし、貿易を拡大して互恵関係を深化させるべきだ」と訴えた。

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