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新海誠氏、実写版『秒速5センチメートル』完成披露にサプライズで登場 試写を観て涙「経験したことのない感動」

2025/09/17 17:16

  • 映画
サプライズで登場した新海誠氏(C)ORICON NewS inc.

 6人組グループ・SixTONESの松村北斗(30)、アニメーション監督の新海誠氏(52)が17日、都内で行われた実写映画『秒速5センチメートル』(10月10日公開)完成報披露試写会に登壇した。

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 今作は『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(19年)、『すずめの戸締まり』(22年)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠氏によって07年に公開された劇場アニメーションをもとに、主人公・遠野貴樹(松村)の18年間にわたる人生の旅を描く。

 この日、サプライズで新海氏が登場。本作が新海作品にとって初の実写化となる。「皆さん、はじめまして。アニメーション監督やってます新海誠と申します。皆さんの話を裏で聞いてたんですけど、原作のこと、とても気を使っていただいて、不朽の名作みたいに言ってくださって。でも、本当に大した作品じゃないんです。20年前ぐらいに、まだアニメの作り方もよくわからないままに、アパートの一室でスタッフを集めて見様見真似で作った作品で『こんなものでよかったんだろうか』という後悔がずっとあったんです。当時、必死に作った映画なんですけど、そんな風に自分の心残りみたいなものがぎゅっと詰まった、でも愛おしい映画ではあったので、今回実写映画化していただくというのを聞いて『これでいいんですか?』と、すごく不安に、申し訳ない気持ちになったんです」とオファーを振り返った。

 続けて「もっと他に素晴らしい原作あるんじゃないかって思ったんですけど、でも脚本読んで、キャストの方に会って試写を拝見したらあまりに素晴らしくて。原作者が出しゃばるのは良くないなと思ったんですけど、皆さんにお礼だけお伝えしたくて、少しだけお邪魔しに参りました。本当に素晴らしい映画、どうもありがとうございました」と感謝の言葉を伝えていた。

 試写を観た感想も明かし、新海氏は「観ているうちに、なんだかよくわからない涙が出てきてしまって、当時のつらかった製作のことを思い出して泣いてるのか。当時の映画にもしかしたら含まれていたかもしれないいくつかの要素をこものすごく広げてくれた物語の強さみたいなものを抱いてるのか。それか過ぎ去ってしまった2000年代という日本が持っていた可能性みたいなものに泣いてるのか。なんだかわからないままに、でも奥山組の映画に自分が原作なのに泣かされてしまった。経験したことのない感動でした。皆さん、期待してみていただいていいと思います」と呼びかけていた。

 この日は、高畑充希(33)、森七菜(24)、青木紬(24)、木竜麻生(31)、上田悠斗(11)、白山乃愛(13)、宮崎あおい(崎=たつさき/39)、吉岡秀隆(55)、奥山由之監督(34)も登場した。

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